メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

睡眠・覚醒リズム表

青葉濡れ 春の時雨や 一呼吸

 今日の写真と一句です。久々に少しまとまった雨で空気も植物たちも一息ついてる感じでした。

 

 病気療養から復帰を意識し始めたとき、主治医から進められて実践したものの一つに『睡眠・覚醒リズム表』というものがあります。これは日本鬱病学会で一般の方に提唱されているもので、一日24時間のうち、睡眠時間と覚醒時間を時間軸に矢印(⇔)を引いて見える化したものです。リンク先を貼っておきますので興味のある方は覗いてみてください。https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/ippan/shiryo.html

 このリズム表は自分自身で記入します。ザクっと言えば寝ている状況と起きている状況が一目でわかるようになっています。睡眠の質も記入するようになっていて、完全に寝ている時間、寝ているか起きているかあやふやな時間、床についているけど頭が起きている時間などもできるだけ細かく記入します。また、覚醒しているときに外出した時間なども記します。そして、時間軸に記入していますので、その日の行動スケジュールが一目瞭然です。夜型になっているか、昼型でキープできているかがハッキリと分かります。

 このように自分自身で記入することで、その日の振り返りにもなりますし、生活リズムが乱れそうであれば自然と修正しようとするバイアスもかかります。また、自分自身だけでなく第三者にも理解しやすい表となっていますので、主治医との問診や産業医面談、また上司との面談などにおいても大いに活用できます。というか役に立ちます。口頭面談だけでは現在の睡眠状態を上手く言い表せないことも多いかと思います。特に寝ているけど寝た感じにならないといったときなど、その頻度がどれくらいかといったことを言葉で表現するのは結構難しい。「結構、眠りが浅いです」と言ってもその結構とはどれくらい浅いのかといったことが表現しづらい。リズム表に記録すれば日々、どれくらい寝付けない時間があるのかが分かりやすくなります。

 この睡眠・覚醒リズム表はある程度体調回復を実感してきてから実践することがお勧めです。メンヘルになって療養開始のときは規則正しい生活を送ろうなんて気持ちは捨てた方が良く、少しでも長く寝て脳を休め、心身の回復に努めることが大事です。ある程度、身体が復調して自然発生的に身体が能動的に活動を起こそうとし始めたら、生活リズムを整えるという意味合いでこのリズム表を使うと効果的でしょう。

 そして、このリズム表は職場復帰したあとも続けています。職場復帰=完治ではなく、治療はまだまだ継続しているからです。うつ病などのメンヘルは再発性の高い病気。そういう病気に罹ったのだという自意識を持つことで規則正しい生活を送ることに努め、それが健康な身体を維持することにつながるプラスの循環を作れればと思います。

 では、また次回にて。

 byよそふる