メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

リワーク

 メンタルヘルスにより長期療養となり、病気休暇から職場復帰するとき、その抵抗感と言いますか、ハードルの高さは想像を超えるものがあると言えます。療養開始当初は自分自身ではすぐに復帰できると思っていても、療養せざるを得ないくらい病気が進行している中では、回復にも相当な期間を要することとなり、長期療養に身体が慣れてしまうとそれだけでも実生活に戻すのはなかなか難しいことでしょう。

 特にメンタルヘルスによるものとなれば、メンタルヘルスとなったストレス要因が完全に除去されていなければ、また再発する可能性も高いわけで、それなりのストレス耐性を身に着ける必要もあります。療養はあくまで療養であって、ストレス耐性を身に着けるトレーニングではないところは大事なポイントです。

 ある程度、心身に復調が見え始め気力体力が戻り、職場復帰への意欲が自ら出てくることがまず大切です。その意欲が出ない限りは無理に復帰するのはやめておいた方がよいでしょう。もちろん、意欲が出てきてもそれはあくまで第一歩であり、ストレス耐性も身に着けていない状態で、ストレス要因が何も取り除かれていないところに戻ることは、大体どのような顛末を迎えるかは想像に難くありません。再発する危険性は大です。

 職場復帰に向けた公的支援の一つとして『リワーク』『リワークプログラム』というものがあります。職業訓練と言えばイメージしやすいかもしれません。リワークの目的は仕事への復帰だけでなく、上述した様々なストレスへの懸念に対応できる力を身に着けることも目的としています。メンタルヘルスとなった要因を自分なりに分析し、その対処策を考えて、実行する。そういった気づきの場でもあります。

 プログラム通りに順調に進まなくても焦ることはないでしょう。実際の職場復帰ではありませんので。あくまで訓練です。徐々に徐々に段階を踏んで、ストレスに対する対処法を学んでいきながら、生活リズムを実生活に慣らしていく。職場復帰に向けた準備運動のようなものですね。

 リワークには病院で行う『医療リワーク』、地域障害者職業センターで行う『職リハリワーク』、各企業独自で行う『職場リワーク』の3つの種類があります。医療リワークであれば、掛かっている病院で相談しても良いですし、地域障害者職業センターは各都道府県に1つは設置されているので、おそらく県庁所在地かとは思いますが問い合わせしても良いでしょう。また、職場リワークは自身の勤務先にそういった制度の有無の確認ですね。会社によっては独自の復職プログラムを整備しているところもありますので、聴いてみる価値はあります。

 私の場合は『職場リワーク』となりますね。復職当初は短時間勤務で始めており、今でこそフルタイム勤務ですが、ここに持ってくるだけでも数ヵ月要しました。産業医や上司と適宜面談を通じて、少しずつ少しずつ負荷を増やしてきているわけです。合わせて、職場環境に身体を慣れさせています。まだ制限は付いているので、まだまだリワーク中ですね。ちょっとでもアクセルを踏み過ぎてしまうとリバウンドが大きくなり、再発してしまうことを恐れます。ですので、慎重すぎるくらい慎重にして丁度良いと思うのですね。こういた職場リワークを受けることができた自分自身は本当に環境に恵まれていると感謝しています。

 療養から復帰の間に活用することで有効なリワーク。メンタルヘルス対策の一つとして意識しておきたいキーワードですね。

 では、また次回にて。

 byよそふる