メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

広義のセルフケア

  ストレスという言葉は便利な言葉なのですが、実は学問的にはっきりとした明確な定義づけはされていないそうです。ストレス研究の領域では、個人にとって負担となる出来事や要求などを「ストレッサー」、そのストレッサーから引き起こされた不安や怒りなどの心理的反応と疲労感や睡眠不良などの身体的反応、そして引き起こされた喫煙や飲酒量の増加などの行動変化を含めて「ストレス反応」と分別されています。この「ストレッサー」と「ストレス反応」を合わせて「ストレス」と称するようですね。

 「ストレス反応」を放置しておくと、鬱病や動脈疾患などのストレス関連疾患を誘発することになります。これは大変だ。今回の私のメンヘル状態について、「ストレス反応」は過去のブログで記述してきたとおりの状態でした。眠れない・判断力低下・思考力低下・意欲低下・皮膚湿疹などです。これらの「ストレス反応」に対して、一部の心身反応については対処療法で加療をしてきたわけですが、精神クリニックに通った時点では鬱病を併発していた状態でした。つまり、もう少し早く加療しておけば鬱病までいかなかったかもしれないです。鬱状態くらいで済んだかも。鬱病の治療には3~6か月はかかると言われますので、気づくのは早いに越したことはないですね。

 ただし、なかなか気づけないのが鬱病という病気の難しさです。産業医や主治医の先生の言葉を借りると、「まだ気づくのは早かった方」のようです。自分なりに過去の経験を踏まえてメンタルヘルスのセルフケアを実践してきた自負はありますので、自分の状態についてはそれなりに注意して見てきているつもりです。そして、自分の手に負えないな、セルフケアの範疇を超えたなと自己判断したところで、自ら産業医保健師を頼り今に至っているわけですので、それはそれで我ながら良くやっていると思っても良いかもしれませんね。自分の中ではこういった行為を「広義のセルフケア」と呼んでいます。

 いきなり「広義の~」と言っても何のことだかかもしれませんね。セルフケアというのは、以前ブログ「4つのケア」でも紹介しましたが、「自分自身でストレスや心の健康状態について理解し、自らのストレスを予防、軽減したり、これらに対処する」ことです。このことを私は「狭義のセルフケア」と定義しています。狭義だと自分自身で対処まで含めて実践することとなりますね。ここを拡大解釈して自分自身で手に負えないと『自己判断』してその先を専門家にゆだねる動きは自ら実践するということを広義としました。ま、狭義でも広義でも自分でやれる範疇を拡げておくことはよいことだと思います。

 自画自賛になりますが、すでに鬱病に罹っていたとはいえ重篤化する前に適切な治療に踏み切れたのは良かったと思います。そして、今は治療に専念するのみ。しかしもう一つ考えないとならない重大な要素があります。それは、なぜストレス反応が出てしまったかということです。そこには冒頭にあげた「ストレッサー」があったわけですね。この「ストレッサー」に対する対処を何とかしないと体調回復して復帰しても元の木阿弥となります。これは避けることができない大きな課題なのです。次からは、「ストレッサー」や「ストレス対処」について語っていきたいと思います。

 では、また次回にて。

 byよそふる