メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

退職という手段を考える

 これまでメンタルダウンから療養を経て職場復帰という流れで、当ブログでは綴ってきたのですが、あえてこれまで触れなかったテーマがあります。そう『退職』です。そもそもメンヘルとなった大きなストレッサーが自分の勤務先にあるのであれば、ストレッサーを除去することがコーピングの常とう手段であることから『退職』という選択肢もあります。ただ、私の考えが退職はあくまで最終手段であり、即時に行うものではないと考えています。たとえブラック企業でもです。

 退職して収入がなくなっても、当面の期間を食べていける財力があれば良いのですが、なかなかそうも行かないところもあるでしょう。だから、次の働き口を焦って探すことになりかねないですね。では転職を、、となるわけですが、転職という行動自体、相応のエネルギーを使うものですよね。転職活動では採用面接などもあり「なぜ転職しようとしているか?」といった類の質問は間違いなく尋ねられることでしょう。そのときに「実はメンタルダウンしまして。。。」と言えるかどうか??なかなか言えませんよね。多分にして適当に取り繕った理由を述べると思います。心証を良くしたいというバイアスは大抵かかりますからね。

 はい、このエネルギーを相当消費するというところがポイントです。ただでさえ、メンタルダウンで精神も体力も弱っているのに、さらにエネルギーを使って転職活動するというのは、良い未来は想像しかねます。なんとか転職口が見つかっても、また再発する、と言いますかそもそも治癒していない、ということも考えられてしまいます。こういったネガティブなイメージしかつかないので、メンタルダウンした→すぐ退職、という流れには賛成しかねます。

 私個人の考えは、使えるものは全て使え、です。ともかく勤め先の就業規則を調べましょう。企業の大小に限らず社員の福利厚生的なことは何かしら謳われていると思います。労働基準法労働安全衛生法で従業員の健康管理や休暇制度は義務付けられていることは多々ありますから。大企業の就業規則は法律以上のことを実施しているケースが多いので恵まれていますけど、規模の小さい企業だって法律に抵触しないレベルの最低限のことは謳われているはずです。もし、法律に抵触していれば法律違反なので労働基準監督署の出番です。ブラック企業は労基署にやっつけてもらいましょう。

 一日でも長く休暇や休職制度を使えるのであれば使った方が良いです。有給ならなおさらでしょう。健康保険の問題もあります。療養するわけですから当然、病院で診察を受けます。薬が処方されます。医療費も馬鹿にならない。企業健康保険や協会けんぽ、そして共済健保と言った被用者健保は、正直なところ国民健康保険より内容が充実している項目が多いです。退職してしまって国民健康保険になったら保険サービスも変わってしまうのです。もちろん、退職しても最長2年間の任意継続という手段もあります。

 現在、有している就業規則制度や健康保険制度を最大に活用して、まずはしっかり療養に専念しましょう。鬱病の治癒には数ヵ月はかかります。焦らず身体回復に務めましょう。そして、職場復帰するかどうか悩んだ先に退職を選ぶのはありだと思います。ある程度、身体が回復したらリハビリを兼ねて転職活動すれば良いではないですか。それくらいのしたたかさはあって良いと思いますよ。自分中心に考えて吉ですね。

 では、また次回にて。

 byよそふる