メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

試し出勤

 療養生活も順調に進み復帰が見えてきたころ、具体的にどのような準備をしていけば良いのでしょうか?久しく何ヵ月も空けていたわけですから、いざ復帰となると自分の想像以上に緊張もあり、ストレスも強くなるかもしれません。気持ちははやりますが、良い加減にコントロールしながら冷静に準備を進めていくことが重要です。

 その一つに、お試し出勤という方法があります。名前のとおり出勤を試してみるという手法です。リハビリ出勤とも呼ばれていて復帰判断にも役立ちます。自分自身の主観的な判断だけでなく、主治医や産業医などの第三者からの客観的な判断材料にもなります。具体的には3パターンくらいに分別されます。1つが模擬出勤。2つ目が通勤訓練。3つ目が試し出勤です。

 1つ目の模擬出勤は、実際の勤務時間に合わせてその時間帯に図書館やカフェなどに行くというものです。メンヘルとなったストレッサー要因がその仕事そのものにあった場合に有効のようです。2つ目の通勤訓練。実際の通勤手段を用いて勤務時間に合わせて職場近くまで出勤します。職場付近で一定の時間を過ごすことで、より仕事に近い環境を疑似的に作り、心身を慣れさせます。

 模擬出勤と通勤訓練は仕事には直接触れさせないで活動時間帯から慣れさせていくという手法ですが、仕事そのものをしていないのでその面でのストレスに対する対応力までは推し量ることができません。そこで3つ目の試し出勤となります。こちらは実際に職場に出社します。大概にして4時間とか6時間とか短時間勤務から始めて、状況を見ながら徐々に勤務時間を長くしていきます。仕事量も負荷をかけずに軽作業から始め、徐々に負荷を増やしていくといった具合です。実の仕事に触れていくということでストレスに対する対応力が見える反面、時間や仕事量の調整を誤るとメンヘルが再発し、メンタル不調が悪化するリスクをはらんでいます。

 どれを選択するかというより、全体的に徐々に負担を増やしていくという考えで見れば、時間はかかるかもですが、模擬出勤→通勤訓練→試し出勤という順番が無難だと思います。こういう点は主治医や産業医とよく相談してどの手法を用いるか、またそのタイミングなどを決めていくことが良いと思います。

 また、このような試し出勤制度が就業規則上にあるかどうかを知っておくことも大切です。会社によっては病気休職からの復職プログラムを規定しているところもあると思います。もし、こういった規定が一切無いとかであれば、逆に産業医等に自分から提案して、産業医から会社にアドバイスしてもらうといったことも考えられます。ともかく一人では決めないこと。ただし情報は持っていて吉ですね。

 では、また次回にて。

 byよそふる