メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

ベーシックインカム

 前回に続いて政治ネタに絡めたメンヘルです。メンタルダウンとなり長期で病気療養となったとき、以前のブログでも綴りましたが先立つもの、すなわち収入面での心配が少しでも無いようにすることが肝心です。生活していくための収入が途絶えることは大きな不安となり新たなストレッサーとなるからです。勤務先の就業規則で有給で病気休暇がまとまって補償されることがまず望ましい。無給となれば健康保険の傷病手当金を頼りましょう。民間保険では就労不能となった場合の補償を行うサービスもあります。

 さて、タイトルに記した『ベーシックインカム』。ベーシックインカムとは、政府がすべての国民が最低限の生活を送れるように、年齢・性別に関係なく、一律・無条件で一定の現金を給付する仕組みです。すべての国民に無条件でというところが大きなポイントです。私個人の考えでありますが、メンヘル対策としてはベーシックインカムは大きな効力を発揮すると思います。メンヘル対策だけにはとどまりません。そもそも何らかの理由で働くことができない人たちを救う政策となりうるものです。

 メンタルダウンに限らず、何らかの理由で就業不能となったとき、当然のことながら働くことはできませんが、治療代はかかりますし日々の生活コストも発生します。有給などで一定の収入があればマシですが、無給となり他の収入も期待できないようであれば貯蓄を使っていくほかありません。でも、ベーシックインカムが実行されていればどうなるか。最低限の生活はこの制度で守られますので、少なくとも経済面に関する心のゆとりは多少は保てるはずです。より治療に専念できることでしょう。そもそも、収入が途絶えるからという理由で、メンヘルで体調が悪いのに無理をして勤め続けたり、治癒しきっていないのに復帰を急いだ結果、すぐに再発するというような負の連鎖も断ち切れます。

 ベーシックインカムを実行するには、当然、財源は必要ですがザックリ試算しますと、国民一人当たり10万円/月として、国の人口は1億2千万人ですから、1億2千万人×10万円/一人×12ヵ月=144兆円。現在の日本国の国家予算に相当する数字となり無理ゲーと思われるかもしれませんが、給付したお金は何かしらの費用として使われますので経済は回ります。つまり消費が活性化することでGDPは上がる可能性はあるし、その分、税収も増えるかもしれない。いくらか財政出動は必要だとは思いますが、決して非現実的な数字ではないと思うのです。

 冒頭に政治ネタに絡めたと書いたのは、まさにこのことです。国家予算を決めるのは国会ですから。メンヘル対策も絡めて、日本国民が健康に生活を送り、いざ病気となり長期療養となったときには安心して療養に専念できるといった観点を国会議員の方が持ち、真剣に考えていただければ、こういうベーシックインカムのような制度導入も議論されて良いと考えるのですね。

 少し取っつきにくいテーマからのアプローチではありましたが、こういった観点でもメンヘルを考えるのも結構勉強になります。

 では、また次回にて。

 byよそふる