管理監督者としての健康経営
昨日は結構まとまった雨の日でした。打って変わって今日はとても爽やかで良い天気。春から梅雨に変わっていく一時の過ごしやすい気候ですね。冒頭の写真は昨日の雨で増水し濁った川の模様。座ってお茶休憩しているところからの眺めです。
健康経営という経営戦略の概念があります。健康経営の定義は「従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」と定義されています。定義されるとすごく堅苦しい表現になり、とても文語を覚える気にはなれないのですが、要約すると「社員の健康のためにお金を出そうね」というところです。すみません。かなり乱暴な要約ですね。
現代は少子高齢化で働き手も不足していると言われています。と言って、景気も決して良くはなく寧ろスタグフレーションが始まりだして景気後退する局面だと思います。そういう時代背景の中で、企業経営も苦しい台所事情であり、従業員を増やしたくても増やすこともできない、少ない人数で何とか凌いでいかなければならない、従業員が倒れたりするとただでさえ人が少ないのにもっと大変なことになる、といった感じで社員の健康を保持・増進することは現代の企業経営ではとてもとても大切な経営戦略であり、死活問題だと考えます。
しかしながら、企業経営者や役員など企業の責任者がどこまでその重要性を理解しているのでしょうか?経済産業省や東京証券取引所などは、健康経営の優良企業を「健康経営銘柄」として選定し公表する営みを行っています。でも、健康経営銘柄に選定される何かしらの指標がどこまで現場の職場で有効なのでしょうね?どういった指標があるのかは詳しく知らないのでこれから勉強ですが、なにか指標を良く見せるための数値合わせになっているのではないかとちょっと穿った見方をしてしまいます。
健康経営を実践するためには、ともかく経営トップから現場へのメッセージは不可欠でしょう。それも出来れば直に伝えた方が良い。本気で取り組むんだという姿勢を見せることです。そして、他役員やミドルマネージャは健康経営とはどうあるべきかと勉強する。できれば自ら健康的なライフスタイルを示すことをやってほしい。現場は上役を見ているのですよ。
これは管理監督者である自分自身も常に意識していることです。別に常に健康でいなければならないという意味ではありません。実際、私自身はメンヘルとなり健康を害してしまいました。それだけにその経験を経て得たもの、学んだものをポジティブに周囲に伝えていくことをしていきたい。誰だって健康であるに越したことはないけれど、もし病気となったときにどうする?といった視点で道しるべを示せれば、それはそれでとても意義のあることだと考えます。その姿勢を職場の同僚や部下たちは見ていると思うのです。
一人の管理監督者からでもやれる健康経営。こういう形での経営参加もあるのですね。
では、また次回にて。
byよそふる