メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

2-6-2の法則

 組織論を語る上で「2-6-2の法則」というものがあります。これは組織への貢献度人数の割合を示すもので、貢献度の高い人が2割、並の人が6割、低い人が2割ということだそうです。この法則はアリやハチなどの集団からも実証されていて、かなり信ぴょう性が高い法則と言われています。「2-6-2の法則」の背景には「パレートの法則」というものがかかわっているようで、これは全体の大部分(8割)は一部分(2割)で生み出されているというものです。「2-6-2」であれ「パレート」であれ2割の頑張っている人がその組織を支えているということなのでしょう。

 メンヘルになる人は大概にして真面目で責任感が強い傾向があります。なんでも自分自身に責任を課してしまう。他人の困りごとを放っておけず請け負ってしまう。そこには生来の気弱さや人の好さも入り頼まれごとを断り切れず、一人で抱え込んでしまう、等々、色々な要素があります。そしてその頑張りは間違いなく組織の運用を支えてきています。ふと気づけば自分が頑張らないと組織が回らなくなるという使命感も植え付けられてきます。休みたいけど休めない。そういうジレンマに悩まされ、今日も明日も悩み続けメンヘルは加速していきます。まさに負のスパイラルですね。

 長期間の病気療養を経て気づいたこと。それは自分がいなくても組織は回るという現実です。自分が不要というわけではないのです。組織にとって必要な存在ですが、組織というものは結構強くできていて、依存していた誰かがいなくなってもそれなりに機能するという柔軟さを持ち合わせているということです。

 私自身が「2-6-2の法則」の貢献度が高い2割に入っていたかどうかと言えば、入っていた自負はありますね。その自分が長期離脱したことで何が起きたかというと、代わりの誰かが2割を占めるということでした。誰かがけん引するのですね。自然淘汰的にそういう作用が発生するのだと思うのです。と言うのも、残った人たちはその中で安定した状態を本能的に作ろうとするからでしょう。少し乱暴な言い方をすれば、放っておいても勝手にいい塩梅になる、ということですね。

 この事実は私自身も気が楽になりました。すべての責任を負う必要はないし、復帰した後もベストパフォーマンスがすぐに発揮できるわけでもない中、他の人たちがいい塩梅に機能してくれるという安心感が得られるのです。これは復帰後の自分自身のメンタルを安定させることにも大きく影響します。

 任せれるものは任せればよい。自分がいなくては、という気持ちはどこかに置いておけばよい。これが良い意味での割り切りであり、利己的感覚です。そう思えるようになっただけでもメンタルは以前より強くなったのではないかな、と考えます。しんどいときは安心して休みましょう。

 では、また次回にて。

 byよそふる