メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

仮面だったかも

 前回のブログで仮面うつ病について綴ってみました。綴りながら思ったことは、今回、私が罹ったメンヘルは精神科で受診した結果、うつ病と診断されたわけですが、実際は仮面うつ病も併発していたかもしれません。

 仮面うつ病は、うつ病のメンタル的な疾患症状よりも肩こりや頭痛などの身体的症状が比較的強く出てしまう病気です。私自身も今回体調不良と考えだしたのは、皮膚の湿疹、疲労感が取れない、体重減、睡眠障害といった身体的な症状から発生しました。こういった症状が一斉にというわけでなく、徐々に徐々に自覚症状として現れてきたわけです。何かしらの身体症状が出た初期の時点ではメンタルヘルスとはあまり考えていませんでした。

 過去に2~3度、メンタルダウンをした経験から自分なりにメンタルヘルスについて勉強し、セルフケアやラインケアの重要性を学んできました。その中で認知修正というストレスコーピングが自分自身の性格的にも合っていることに気づき、独学ではありますが自分なりに実践していく中でそれなりのストレス耐性を向上させたという自負がありました。事実、ここ10年以上はメンタルヘルス的な面で悩むこともなく、経験と実績を踏まえて大抵のことをポジティブに受け流せる度量を身に着けてきました。

 この自負心が落とし穴だったのかもしれません。要因はメンタルが弱ってきてることにあるが、「自分のメンタルは大丈夫」という自負心が仮面となり、目に見える身体症状への対処だけに走ってしまった。症状の要因はメンタルにあるのに、そこに気づくのが結果的にかなり遅れてしまったわけです。どんなに疲労感があっても何事もないような様相をして人の話すことができます。これは演技でもありますし、自分への暗示だったかもしれません。おそらく、大抵の人は私自身のメンタルが弱っているということに気づけなかったことでしょう。

 事実、初めて産業医面談を受けたときでも、産業医の見解は「適応障害」でした。職場が激務に襲われ、激変した業務への対応に心身がついていけていないというもの。「適応障害」については、また別のブログでも綴ってみたいと思いますが、「うつ病」のそれとは状態が異なります。結果的に産業医から精神科の病院を紹介され、しっかりと受診できたからこそ、自分自身が「うつ病」であるということを知ることができたわけです。

 仮面うつ病は、第三者からでもそうですし、自分自身でも気づけない。状態によってはずっと気づかないまま仮面の裏側では「うつ病」が身体全体を蝕んでいくという、考え方によってはとても恐ろしいものですね。改めて、我ながら気づけて良かったと思います。

 では、また次回にて。

 byよそふる