メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

職場復帰へのハードルを下げる

 長期の病気療養から復帰に向かうまで。さすがに長期間、数ヵ月も休んでしまうと、ある程度体調が回復したとは言え、精神的に職場に戻るには緊張することが容易に想像つきます。この精神的なハードルを下げるために私自身で心掛けたことがあります。それは、職場へのアプローチを出来るだけ能動的に行うこと。このアプローチには上司への電話などでの連絡もありますし、仲の良い同僚に連絡を取る、実際に職場に行く、といったことが挙げられます。

 療養当初はメンタル的にかなりダメージを受けている状態ですし、ストレッサーから解放された状態で脳やハートの状態を満タンに戻すことが目的にですから、無理にこちらから能動的にアプローチする必要はありません。診断書の提出など最低限のことだけしておけば大丈夫です。何かしら緊急事案があれば会社から連絡が来ますし。で、実際、連絡が来ることはまずありません。

 体調回復しだして復帰を意識するようになってからは、少しだけ気持ちを後押しして、できるだけ能動的に会社へアプローチします。私の場合は月に1回診断書を提出することに合わせて、実際に職場へ足を運びました。診断書提出だけであれば、郵送でもいいわけですよ。でも、職場へ行くとなると、相手(上司等)の都合を確認する必要がありますから、必ず相手への連絡を取りますね。これも一つのアプローチです。私は上司はストレッサーではなかったので、この点は良かったです。連絡する敷居が低くなります。上司がストレッサーのときは少しテクニックが必要となります。一番良いのは誰か間に入ってもらうこと。産業保健スタッフなどの力を借りるのも良いかもしれませんね。

 相手とのアポが取れれば、実際に職場へ出向きます。私は診断書を上司に提出する体で上司との面談を行ったのですが、場所を職場の中の会議室にしてもらいました。そうすることで、周囲から自分の存在に気づいてもらうことと、自分自身が職場の雰囲気がどうなっているかを肌を感じ取るのです。面談の後は自席に座って、席の近くの人と少し会話をしてみる。自分の状況をそれとなく伝えれますし、同僚の仕事の状況もつかめます。自分の存在に気づいた人の中には話しかけに来てくれる人もいますので、挨拶程度のコミュもとります。こういうことを行うことで、職場復帰への抵抗感を減らすこともできますし、自分のメンタル状態が職場のそれに素直に反応するので、メンタルヘルスの度合いも推し量ることができます。

 そして、職場の雰囲気は良く悪くも変わらないことに気づきます。それはストレッサーとなっていた職場環境がなんら変化していないことを表していますし、また、自分一人が長期で療養に入っても会社の仕事はそれなりに回っているという事実を知ることにもなります。このことで、滅私奉公的に会社に貢献しようとしてメンタルダウンになることの理不尽さを図らずも感じてしまうわけですね。そして、私なりに出したストレスコーピングは「割り切り」となります。良い意味での「利己的」です。

 では、また次回にて。

 byよそふる