メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

上司としての立ち振る舞い

 前回は苦手な人との接し方として、その対処術に対する自分なりの考えを綴ってみました。自分の行動を少し意識して変えるだけで、それなりに人間関係もスムーズにこなしていくことができます。「他人は変えられないが、自分は変えられる」最大限に自分の変化の可能性を追求していきましょう。

 ここで視点を変えてみます。自分自身がどうしても他人とコミュニケーションを取らないとならない立場であるときです。私自身が管理者であるから思う視点です。一人の社員であり、仮に上司がストレッサーなのであれば、必要最低限のコミュニケーションをとることでストレスコーピングを行い、ストレス反応を抑制することができます。言い方を変えると、ストレッサーである上司自身が立ち振る舞いを変えることで相手に対するストレスの加減を落とすことができると思います。

 これも上司のコミュニケーションの取り方ひとつで大きく変わってきます。会社によっては上司ー部下とのコミュニケーションを重視して、管理者向けにその手の研修を企画するところもあります。私の勤める会社でも同様です。いくつかのコミュニケーション能力向上の研修を受けてきました。そこで得たノウハウはできるだけ実際の業務の中で実践してきたつもりです。

 その一つに「傾聴力」がありました。いつぞやのブログでも傾聴力の重要性について綴りましたが、聴く力があることは管理者の立場として大いに身に付けるべきスキルと思います。一緒に業務をやっていくメンバーの心理状態を察することができれば、より良いアドバイスもできるし、そういうことを踏まえてさらに良い信頼関係を構築できるからです。

 実際、傾聴力を前面に出した姿勢は総じて相手は好意的になります。それだけ職場の中で信頼関係を築けてきたという自信にもなります。聴く姿勢を相手に見せることにより、自分を信頼してくれる相手からは多くの情報を提供してくれることとなります。組織運用の中において情報は大きなファクターです。何事も判断するにおいて情報があって初めてその判断に説得力がついてくるものとなります。聴き過ぎて自分の能力を超えてしまうと今回の私の様になりますが、やはり基本的には傾聴力は大切にしたいと考えます。

 ストレッサーとなるタイプの方は大方傾聴力は乏しいと言えましょう。自我が強いため、自分の欲求を表に出し、相手の状態もわきまえず無理難題を要求する。相手が何か言いたい雰囲気でもそれをさせない威圧感や諦めの空気を作ってしまう。相手は渋々と要求に従いますが、その積み重ねがメンタルヘルスの引き金ともなりかねない。非常に勿体ないことであり、悪いスパイラルだと考えます。そういう実例もいくつか散見してきているので、なおのことそう感じます。理想を言えば、ストレッサーとなる方に何とかして気づいてもらうだけで職場や組織も大分良い方向に変わると思うのですが、それができれば世話はないですね。なかなかに難しい問題です。やはり自己対処力を向上させるしかないのでしょう。

 では、また次回にて。

 byよそふる