メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

勤労感謝の日

勤労感謝の日の今日。ブログを始めてみました。テーマは特に定めず、日々感じたことを1000文字程度で綴りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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 『勤労感謝の日』の今日。実は『新嘗祭(にいなめさい)』という宮中祭祀が行われる日本にとって非常に大切な日です。『新嘗祭』は、今上天皇陛下がその年に収穫された新穀などを天神地祇(てんじんちぎ)に供えて感謝の奉告をし、これらを神からの賜りものとして自ら食する儀式です。

 

 宮中祭祀だけでなく、日本全国の神社ではそれぞれで新嘗祭が執り行われます。私も妻と一緒に近くの氏神様までお詣りに行ってきました。時間が遅かったため祭祀は終わってました。いつかは生で拝見したいと思います。五穀豊穣を願って日本各地で行われるこの儀式。なんとも日本らしいですね。

 

 なぜ、その新嘗祭勤労感謝の日と呼ばれるようになったのでしょう? 五穀豊穣を祝うことから農家の方々の勤労を感謝してでしょうか。実はそうではありません。元々は新嘗祭という祭日でしたが、戦後、GHQ統治下で大きな変化が生じます。

 

 その変化とは、日本国憲法の制定です。新しく制定された憲法に基づき、祝祭日から国家神道の色合を払拭するという方針で祝祭日が見直されました。そして、新嘗祭もそのターゲットとなります。

 

 見直しにあたり、新嘗祭が新穀の収穫に対する感謝の日ということから、『感謝の日』という名称が押されましたが、何に対する感謝か不明だったため『勤労感謝の日』となったそうです。結果、新嘗祭勤労感謝の日と改名され、国家神道の色合を払拭するどころか、元々の意味することまで払拭されてしまいました。

 

 これは憶測ですが「感謝」という名称が出てきた背景には、同時期に「Thanksgiving(感謝祭)」を迎えるアメリカ合衆国の風習を倣った可能性もあると思料します。勤労は尊いことですし、その勤労に感謝することも大変すばらしいことと思います。でも、11月23日に設定する必要はありません。これもすべては日本国憲法制定に紐づいているのです。こうして、大切な宮中祭祀が国民から忘れられていくのでしょう。

 

今日11月23日は新嘗祭という祭日です。

今上天皇陛下が国家国民を代表して天に感謝の祈りを捧げておられます。

日本に五穀豊穣をもたらしていただける八百万の神々に感謝いたします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。