メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

自立とは他者に頼ること

 今日の職場での出来事。私より年配のチームメンバーの方との会話していたときのことです。私が何の気なしに「私は自分でできないこと多いからすぐに人を頼るんですよ~」と発した一言に「それが、良いんですよ!」と相槌を打っていただきました。他愛もない会話ですが、自身の発言を肯定されることは承認欲求も自己肯定感も満たされ、素直にうれしいものですね。

 先日、ツイッターで流れてきたタイムラインにて。「自立とは他者を頼ることである」とのツイートを目にしました。そして、続けて「自分で何もかもしようとすると孤立して依存症に陥りやすくなる」と。このツイートは私の琴線に触れましたね。これだ!と。

 メンタルダウンして休養生活を送る中、徐々に体調が復調していく上で「なぜ、今回メンタルダウンしたかな?」と自問自答していました。そこで気づいたのは、何もかも自分一人でなんとかしようとしていたことです。

 職務上、部下や同僚から報告相談を受ける立場にあるのですが、自分の自信のある(と思っていた)スキルの一つが傾聴力と共感力です。相談を受けたときは、ここは自分の出番と如何なくそのスキルを発動して、相手の言いたいことを”しっかり”聴き、共感し、そして一緒に解決しようと張りきっていました。そうすることが職場がより良くなると信じていましたし、相談される自分に満足していた、そう、酔っていたと今はそう思います。

 様々な人の声を聴き、さらには声なき声も聴きだすことで職場の解決すべき課題を見出し、その課題解決に取り組むことで職場をよくする。非常に正しい行動と言えましょう。問題は何もかも自分だけでやろうとしていたことです。頼られたら断れないという性格もあるのかもしれません。言い格好しいという性分があるのかもしれません。

 とにかく、”相談を受けた自分が何とかする”という気持ちが強すぎたと思います。そこに無理がたたってしまった。何かを変えようとするときは、変化を歓迎しない者からの抵抗を受けます。当然のことです。それら一つ一つに自分だけで向き合えばどんなに気力があっても疲弊が積み重なれば、いつかはヒットポイントが枯渇するのです。

 だから復帰に向けて自分なりに考えたストレスコーピングの一つが『他者を頼る』ということです。職場でのカウンセリングと言いますか、駆け込み寺と言いますか、相談役的な存在にはなろうと思っていますし、復帰後も実践しています。しかし、課題解決は一人ではやらない。できれば相談してきた相手が自らの力で実践できるように促したいし(コーチング)、それができなくても周りを巻き込む、またはそれが可能でありそうな人を頼るといったことを心掛けています。

 幸いにして今の職場も従業員数も多く、つまりそれだけ色々なスキルを持った人の集まりなのですね。その状態を活用しない手はありません。そもそも人は『必要とされることに喜びを感じる』生き物だからです。必要とされて嫌な気持ちになる人はそうはいないでしょう。

 こうやって、自分一人ではできない・限界があることを素直に自覚して他者を頼る。そうして、一つ一つの課題を克服していくことが自分自身の自信につながる。このサイクルが本当の意味での自立につながるのであろうと思うのです。

 人は一人では生きていけない。シンプルだけど真理ですね。

 では、また次回にて。

 byよそふる