メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

職業性ストレスモデル

 職場のメンタルヘルスの研究では、色々な職業性のストレスモデルが提唱されています。その中で「職業性ストレスモデル」というものがあります。米国の労働安全衛生研究所という機関が提唱したモデルで、職業性のストレスモデルは、職業にともなう様々なストレッサーを起点として、そこに個人的な要因と仕事以外の要因が重なり、ストレスを和らげる緩衝要因も入れながら、その結果としてストレス反応が起こり、その先に疾病につながるといったことを図式で表してます。見た目だけでも何となくストレッサーからストレス反応・疾病へとつながっていくイメージが付きやすいモデルです。

 ストレッサーによって心理的負荷がかかると、ストレス反応が出現します。そして、これらのストレッサーが自身のストレス耐性を超えてしまったとき、疾病として何らかの健康障害が発生します。私は皮膚湿疹と鬱病を併発しました。代表的な健康障害としては、鬱病適応障害などメンヘル関連疾患のみならず、高血圧や脳卒中心筋梗塞などの脳・心臓疾患などがあります。そして、最悪のケースが過労自殺や過労死です。

 ここでポイントとなるのでが、「個人的な要因」というキーワードです。ストレス反応の強さは、年齢・性別・性格や行動パターン・自己評価などの個人的要因の影響を大きく受けるそうです。例えば、あるパターンの人は、競争的・野心的・攻撃的で出世欲や時間に対する切迫感が強く、高血圧や心筋梗塞などの冠状動脈疾患になりやすいといった感じです。高血圧とか動脈疾患って、まさに生活習慣病のそれであり、メンタルヘルス生活習慣病は密接につながりがあるということです。

 これらの健康障害はストレッサーから引き起こされているわけです。仕事におけるストレッサーは色々なものがあります。それは職場環境であったり、業務量であったり、業務の質であったり、人間関係であったり、個人一人で解決できるものには限界があるでしょう。ストレッサーを取り除くことが病気回復するための一番の手になりますが、仕事をやっていく以上、完全に取り除くことは不可能です。

 緩衝要因として、上司・同僚・家族などからの支援や様々な社会的支援を受ける方法もあります。いくらかストレッサーは和らぐにこしたことはありません。そして、個人のストレス耐性を上げていくことも重要なストレス対策となります。ストレッサーをストレッサーと脳に感じさせないスキルを身につけていく。生きていくための知恵と言っても良いかもですね。それがセルフケアです。セルフケアの手法について、別の機会に当ブログでも綴っていきたいと思います。

 では、また次回にて。

 byよそふる