志
志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたといってよい。
志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。
道がない、道がひらけぬというのは、その志になお弱きものがあったからではなかろうか。
大事なことは、みずからの志である。みずからの態度である。
志を立てよう。自分のためにも、他人のためにも、そしておたがいの国、日本のためにも。
「志」・・・この一文字は人生を生きる上で極めて重たい言葉と感じます。
士の心と書いて「志」となります。
武士道精神が当然のように社会に根付いていた頃は、おそらくいずれの日本人も「志」とは何たるかが自然と分かっていたのではないかと思います。
今の時代、「志を立てよ」と言われても、実はそのやり方が分からない。「志」とは自分自身が成し遂げたい何かしらの目標を差すのでしょうか? 少し違うような気もします。
しかしながら何も考えずになんとなく事を成そうとするには、その事に対して思い入れがあるわけでもなく、壁にぶつかればすぐに放り出してしまうでしょう。
そのように考えれば、何かを成そうとするときに自分なりに目的意識を持つだけでも、少しは「志」たるものに近づくかもしれない。
上述した出典にあるように、「志があれば、老いも若きも道がひらける」とあります。
まだまだ人生折り返し地点。「志」の意味合いが分かるようになれば、少しはこの先の人生もさらに拓けるような気がします。
志
漢字一文字
意味ふかし
老いも若きも
道はひらかん