メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

リーダーシップ

人として集団生活を送る上において、一つの組織を率いる立場に立つこともあると思います。そのときに求められるスキルとして、よく言われるのがリーダーシップです。ただ、このリーダーシップも様々な形があります。

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小学生のサッカーはお団子状態?

リーダーシップを語る上で有名な理論に、SL(Situational Leadership)理論があります。これは、言葉のとおりその与えられたシチュエーションに合わせて、組織を率いる側、すなわちマネジメントする側が対応姿勢を変化させるというものです。そのシチュエーションとは具体的には組織でありメンバーの成熟度です。マネジメントの形は組織のシチュエーションに合わせて大きく次の4つに分別されます。

①指導型・教示型・説明型リーダーシップ

 ・・・組織が未成熟。未熟なメンバーには仕事面を中心に指導する

②説得型・コーチ型リーダーシップ

 ・・・組織の成熟、メンバーの成熟に伴って徐々に人間関係を強める

③参加型・相談・カウンセリング型リーダーシップ

 ・・・さらに成熟していけば仕事面の指導が少なくなる

④委任型・エンパワーメント型リーダーシップ

 ・・・最終的にリーダーシップを弱め、権限・責任をメンバーに委譲する

新たに組織を形成したときは、どんなに優秀なメンバーが揃っていても、初めは①から始まることでしょう。時間をかけて①→②→③→④と組織が成長していきます。もちろん、メンバーの理解力・対応力によってそのスピードは千差万別。理想はいち早く④に到達することです。が、そうは上手くはいきませんね。

私自身も仕事上でこれまでもいくつかのチームを率いてきましたし、現在も任されています。リーダーシップを発揮できているかと言われると、まったく未熟でして日々の勉強の繰り返しです。そんなときに常に意識するのは、ここで紹介したSL理論です。

今、自分に与えられたチームのレベルは①、②、③、④のどのあたりにいるのか当てはめることから始めます。チームのレベルを図るため、自分が心掛けていることは、まずメンバーと話すこと。10分程度の面談みたいな形で1対1で話します。初対面に近いですからなかなか思うように話してはくれません。と言いますか、相手もこちらがどういう人物か分からないので少し距離を置きながら話していることも感じます。

この辺りはコミュニケーションスキルが求められますね。アサーティブ、傾聴等々。これからの時代、コミュニケーションスキルは必須です。相手によっては時間もかかると思うし、ずっと相容れないかもしれません。でも、それでも良いと思います。少なくともこちらから会話を呼びかけ、お互いを知ろうというシグナルを発信すれば、それなりの応答が返ってくると信じます。結果として腹を割って話せるような関係性になれば、それはたまたまラッキーだったと思うくらいが丁度良いです。人間関係は大小なりとも利害関係で成り立っているので、少しでも「こいつと組む価値があるな」と思ってくれればチームメンバーとしては十分です。

あとはメンバーの適正を見ながら、求める役割や分量を調整しつつマネジメントしていく。順調に進めばチームが①→②→③→④と育っていく。見出しの写真は少年サッカーの写真です。お団子状態でボールがあるところに選手が集まってしまう。でも、まずはサッカーの楽しみを覚える。基礎を叩き込む。そして、次の段階から個々の役割を与え、教え、少しずつチームとして一人前になるように仕上げていく。③の段階まで来るとほぼゴールも見えてきてリーダーとしては感慨深くなるのではないでしょうか。そして、④になれば言うことなしですね。

10年前から勤め先で管理業務を担うようになり、悩みながらリーダーシップというものを自分なりに探ってきました。そのスタンスの一つとして今回紹介した理論も頭に入れつつ取り組んでいます。このチームは最後まで完成させれた~!という実感を少しでも手に入れられるよう、日々精進していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。