メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

傾聴

実生活において、対人同士で会話する場面は多々あります。会話というコミュニケーションをする上で、よく『傾聴』というスキルが求められます。傾聴とは真摯な姿勢で相手が語ることを聴くコミュニケーション技術です。ただ、この『聴く』という行為がなかなか難しいものです。

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「聴く」「聞く」「訊く」では、同じコミュニケーションにおいても全く意味合いが異なります。それぞれ「聞く」は「音・声を耳で感じとること」「聴く」は「注意して耳にとめる。 傾聴する」「訊く」は「尋ねる・問う」という意味になります。この中で「聴く」という技術を会得すると対人コミュニケーションがぐっと楽になります。

「聴」という漢字をパーツ単位で因数分解すると、「耳」「+」「目」「心」となります。狙ってこのような形になったのか、はたまた偶然かは分かりませんが、耳だけでなく、目と心をプラスするとはうまく形作ったものだと思います。ですので「聴く」という動作には、単に「聞く」のように耳に聞こえる(受け身)ではなく、目や心まで駆使したまさに五感(六感?)で相手が語ろうとしていることを感じ取ろうという意味が含まれているのでしょう。

五感で相手が言わんとすることを感じ取ろうとすれば、自ずと相手への理解が深まるとともに、そのように自分のことを理解しようとする姿勢に相手からも信頼を得ることになります。お互いが相互に理解しようとし、信頼関係を築くこと。これが傾聴の大きな効果となります。

傾聴を実践する上で大切なこと、それは、相手が語ることにしっかり耳を傾けることだと思います。私自身も普段からできるだけ傾聴を心掛けているつもりですが、これがなかなか難しい。ついつい意見や解決策を口に出してしまいそうになります。おそらく頭の中で左脳が一所懸命に方程式を解いているようで、何かしらの回答(返答)をしようとぐるぐると脳が活性化しているのが分かります。でも、ぐっと我慢します。だって、相手の方は話を聴いてもらいたい、自分を理解してもらいたい、と思って話されているのでしょうから。答えなど求めてやしないと思います。ただひたすらに「聴いてよ、聴いてよ」と。ですので、ともかく耳を傾けること。これが大切。さらには相手の目の動きや仕草などから相手が発信する色々な信号をキャッチできるようになれれば良いですね。

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猫も五感で情報キャッチ

傾聴の特徴は「受容」と「共感」と言われます。「受容」とは「相手をそのままで受け止めること」であり、「共感」とは「相手の私的な世界をあたかも自分自身のものであるかのように感じとること」です。相手が語ることをしっかり受け止め、相手の言っていることを一緒に感じ取ることで、相互の信頼感はますます高まると思います。このような傾聴という技法は、実生活を生きていく上で会得するメリットは十分に大きいと考えます。

余談ですが、新型コロナ感染が広まって世界的に日常生活においてマスクを推奨されるようになりました。でも、日本のマスク定着度に比べて欧米のそれは低いそうです。これは、「目は口ほどにモノを言う」と言われるど、日本人は会話のときに相手の目を見ているそうなのですが、欧米人は口元を見るのだそうです。そのため、日本人はマスクをしても相手との会話が成り立つので、マスクをすることに抵抗が無いのだそうです。なんか日本人らしいなと納得してしまいます。

人と人とが接する以上、そこには会話が生まれます。相手との信頼関係が深まれば、人間関係も豊かになります。是非とも「傾聴」というコミュニケーション技法をうまく使えるようになりたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。