メンヘルと闘うリーマン四方山話

こんにちは。よそふると申します。当ブログへようこそ。社会人になって数度のメンタルダウンを経験。その経験談をよもやま風に語りながらこの社会をしたたかに生き抜くヒントを見つければと思います。

ストレスと上手につきあう

メンタルヘルスマネジメントの勉強をしています。

切っ掛けは自分自身がメンタルで悩んだことがあるからです。その時にメンタルヘルスマネジメントという手法に興味を持ちました。実践で役立つ知識が多々あります。今日はその中で「ストレスコーピング」について綴ってみたいと思います。

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ストレスに押しつぶされるぅ💦

生きていく中で、その人の意思に関係なく何かしらの組織に属することは沢山あります。組織には当然、自分以外の人間もいるわけで、だれもが全く同じ価値観・感性の持ち主ではありませんので、そこに人と人との付き合いがある以上は何らかのストレスが発生します。

ストレス研究の領域では、ストレッサー(ストレス要因)という言葉があるようです。例えば職場における主なストレッサーとは「仕事量の増加」「地位、役割の変化」「人間関係の問題」等があります。様々なストレッサーを受けながら、押しつぶされないように立ち回ろうとしますが、身体は正直でそれ相応の反応、すなわちストレス反応を示します。

「ストレスコーピング」とはストレスに対する対処のことです。ストレス反応を無くしたり、減らしたりすることを目的とした一連の行動のことです。誰しもストレスを感じた時、何かしらの行動を起こすと思います。例えば、気分転換で好きなことをしたり、溜まってしまった愚痴を誰かに聞いてもらったり、お酒を飲んだり、現実逃避もあるかもしれませんね。

このストレスコーピングは出来るだけ自他ともに健康なものが良いです。愚痴を言った本人はすっきりしても、聞かされた方は嫌~~な気持ちになることでしょう。誰かが言ってますよね。「悪口を言う人に幸せな人はいない」って。できれば自他ともに幸せな気持ちになりたいですね。そう、アサーティブに生きたいですね。健康的なストレスコーピングを求めていきましょう。

ストレスコーピングはストレス発生を干渉する効果を持っています。ストレス発生のプロセスは次のとおりです。

 ➀刺激を受ける

  ↓

 ②受けた刺激を脅威と認知する

  ↓

 ③意味のない刺激がストレッサーに変化する

  ↓

 ④情動的興奮(恐怖、不安など)

  ↓

 ⑤身体的興奮(闘争、逃走など)

 

この流れで見れば、②の刺激を脅威と認知する、の部分がミソで、要は「脅威と認知しなければよい」のです。そうすれば、ストレッサーにならずストレス反応が生じることもありません。このコーピングは『認知の修正』と呼ばれます。先日、アサーティブコミュニケーションのテーマでも少し綴りましたが、『認知行動療法』という手法がこの『認知の修正』に大いに役立つと考えます。考え方ひとつで、今までストレッサーになっていたものがストレッサーで無くなるのですから、なかなか強力な手法です。

他のコーピングとしては、それぞれ次のとおりです。

 ③ストレッサーへの変化

 『ストレッサーの除去』

  文字通り脅威となる刺激を取り除く(これがなかなか出来ない)

 ④情動的興奮

 『リラックス』

  漸進的筋弛緩法、呼吸法、マッサージ、アロマテラピーなど

 ⑤身体的興奮

 『エクササイズ』

  ウォーキング、サイクリング、ゆったりとした水泳など

それぞれのコーピング法については、色々な研究や手法が紹介されているので、関心のある方は是非リサーチしてみてください。

「ストレスが溜まれば好きなことをして気分転換したら良い」「一晩寝たらスッキリする」など言う方もおられるかもしれませんが、それはその方たちだからこそ出来るコーピングであって対処法は人それぞれです。上述したストレス発生プロセスを頭に浮かべて、今、どのコーピングをすれば一番効果的かと考えても良いかもしれません。

私は自分自身がメンタルに悩んだ経験から、紆余曲折あって『認知行動療法』に辿り着きました。とは言ってもほとんど我流ではありますが。元来、ポジティブ思考である性分が上手く合った模様です。必ずその人に合ったコーピングがあると思います。もし、今現在メンタルで悩んでいる方がおられたとしたら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。